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FUKUOKA BEAT REVOLUTION

ブルースマンの日記――大江慎也ソロライブ「Diary of Oct,23rd 2021」

人の日記を盗み見るなど、あまり褒められた行為ではないが、この「Diary of Oct,23rd 2021」に限って言えば、それも悪くないだろう。まさに大江慎也のいまがそこに集約されている。

度重なる中止や延期など、その活動に制限がかかるのは、”ご時世”ゆえ、仕方ないだろう。大江もその中、出来ることをしている。自らのYouTubeChannelを設立し、そこから発信もしている。ひと頃の仙人状態(!?)を思えば隔世の感がある。「博多めんたいロック弁当」のリポートで皆を笑顔にしてくれたことは記憶に新しい。

さらに大江は数少ないものの、盟友、渡辺圭一のライブバー「Public Bar Bassic.」をベースに同所のフェス(7月2、3、4日と前夜祭の2日を含め、3日間に渡って開催された「Bassic Rock Fes. 2021」の3日にShinya Oe and Mothers Sunshineとして登場)の出演を含め、入場者数を限定した配信ライブを度々、行っている。同所のライブも感染拡大の影響で中止や延期などに度々、なったが、10月23日(土)に「Public Bar Bassic.」でのライブ「Diary of Oct,23rd 2021 」は無事に開催された。バンドスタイルではなく、大江の弾き語りのスタンドアローンスタイルではあるが、大江不足に飢餓感を抱えたKIDS達には待望のものだろう。

セットリストは巻末に付記するので、ご覧いただきたいが、演奏されたのはルースターズのナンバーからソロ、ブルースのカヴァーまで、まさに“All About Shinya Oe”というラインナップだ。特に興味深いのはソロ・ナンバーがルースターズ解散後、

2004年の“Fuji Rock Festival'04”での再結成(オリジナルメンバーによる解散ライブ!?)を経て2006年に花田裕之や池畑潤二、井上富雄などとともにレコーディングしたソロ・アルバム『THE GREATEST MUSIC』からのナンバー(「STREAM OF FUN」や「何処へ行こうか」など)を演っていることだろう。同作は大江自身、”初のソロ・アルバム”と位置付けしている。

また、この日は何度かサングラスを取り、素顔を見せてくれた。自らを曝け出す覚悟などというと、こじつけめくが何か、そんな思いのようなものを感じさせてくれるのだ。


さらに当初、演奏曲目は17曲の予定だったが、気づいたら17曲目が終わってもそのまま演奏を続け、急遽3曲が追加され、全20曲となっている。この日もそうだが、最初はある種の不安定さに聞くものが不安を抱くものの、尻上がりにペースが上がり、最後は怒涛の大団円を迎える。いい意味でのいつもながらの大江であり、彼がこの状況下にあってもいい状態であることの証ではないだろうか。


この日のライブについて、大江は「10月23日のソロライブでは、新しい、復刻のFender リードⅡのギターをライブで初めて使いました。VOXのギターアンプで大き目の音を出せたので、嬉しかったです。本編とアンコールを含めて17曲の予定でしたが、『Mona』、『Little Red Rooster』に、『I’m A Man』と、Bo Diddley氏の2曲と、よく演っていたBluesを追加しました。個人的に、リードⅡの音が好きでしたので、楽しめました。ネットオーディエンスの動員には、少し問題がありましたが、いいステージが出来て良かったと思っています」と、語っている。

大江はそんな好調さを携え、この11月21日(日)に高塔山野外音楽堂で2年ぶりに復活する北九州の伝説的ロック・フェスティバル「高塔山ロックフェス『SUNNY DAY SPECIAL』」にShinya Oe And Mothers Sunshineとして出演する。久しぶりの野外、そしてフェスである。シーナ&ロケッツ、HANADA・IKEHATA・ICHIKAWA・IMAI、ミーナ&ザ・グライダー、190R、NEO FANTASTIC、中村義人(横道坊主)、Makoto & kaz(ex.B OØWY)なども出演する。大江がどんな風に弾けるか、楽しみでならない。同フェスは感染症対策のため、入場者数は限定されるが、配信することも決定している。その場に行けないと言う方は配信視聴をお勧め。久しぶりの“フェス”を楽しもう。大江からは同フェスへの意気込みと願いを綴るメッセージが来た。


「11月21日の高塔山では、久しぶりに”Mothers Sunshine”のBandで演ります。こちらも、また楽しみです。夢醒めぬように、臨みたいと思っています。バンドで音を出すのも久々ですので、楽しみたいと思います。コロナや色々と世間情勢のこともありますが、皆さんも楽しんでいただけたらと願います。配信ももちろんありますが、やはりライブの場の雰囲気を身近で楽しみたいと思われる皆さんも、多くなってきているようですね。雨にならなければ、山の上での開催となりますので、寒くならないように、来場される方々は着込んだ方がいいかも知れません。雨にならぬよう、寒くならないよう、願っています。2021年の終盤に向けてのステージですが、2022年が音楽界でもよい年になりますように。 大江慎也」


この日、大江慎也の日記が更新される。どんな風に書き足すか、興味津々だ。しっかり盗み見(もしくは目の当たり)することとしよう。


10/23 Solo at Bassic

10/23 Solo at Bassic

01. In And Out

02. Case Of Insanity

03. Good Dreams

04. 風の中に消えた

05. Girl Friend

06. Rosie

07. King Bee

08. Riding With the King

09. Hey Girl

10. Venus

11. Stream Of Fun

12. 何処へ行こうか

13. Leather Boots

14. 恋をしようよ

En.

15. I Dream

16. Go Fuck

17. Tonight

                      18. Little Red Rooster

Photo.by Chiyori               19. MONA

20. I’m A Man

                      

                     






高塔山ロックフェス「SUNNYDAY SPECIAL」

2021年11月21日(日)

開場 12:30 / 開演 12:50

会場 高塔山野外音楽堂 

※小雨決行 大雨の場合は代替会場にて開催。開催前日の天気予報を参考に、正午をリミットに判断。



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